冷たい風を受けて思い出した。
「今日からマフラー巻いていいんだっけ。」
クローゼットから取り出したマフラーは昔、貴方に貰ったもの。
貴方がいなくなってもう何年かな。溢れそうな涙を深呼吸で押し込めて、家を出る。
マフラーに貴方の香りが残っている気がして息を吸い込む。離れたくなかったな。ずっと一緒にいたかったのにな。
今更、そんなことを思って切なくなる。
真冬に突然終わった恋。
忘れたかった。忘れたくなかった。
りんちゃん、こんにちは…
いつも参加ありがとうね。もしかしたら次回、お題をひとつお願いするかも知れません。そのときはよろしくね?
終わってしまった恋は、いつだって甘い記憶だけを残して遠く…身体に染み付いていた筈の匂いだってマフラーにしか残っていないのね
冬、わかっていたけど切ない季節です。