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冬の朝

窓の結露をひとりなぞった
指先に伝った一筋の雫
ぽたりと落ちた


冬の朝はこんなに眩しくて

ふっとあなたの温もりが

恋しくなる季節

あなたとわたし
ひとつのマフラーで繋いだ

真っ赤なマフラーに染み付いた
あなたの香りがこんなにも
懐かしくなるだなんてね

小指絡めたあの日

あなたは覚えていますか?


不意に昇華して消えた


一瞬の余韻に止まった街は

なにも無かったかのようにまた忙しなく

動き始めるのね


濡れた指先朝陽に翳して

きらきら光った雫

ぽたりと落ちた


  • ✧ʕ̢̣̣̣̣̩̩̩̩·͡˔·ོɁ̡̣̣̣̣̩̩̩
  • 三題噺
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