溶け去った夕景
落ちてくる夜
浮かび上がる街灯
恋する雪の予感
鈴の笑い声
締め付ける
足か胸か
安寧の未来
泥濘の去来
恐ろしい、と
独り叫んだ
始まった流星群
身を委ね
僕はただひた走る
息をつかせ
止まらない
降る万軍の星から
逃げていた
知らないんだ、愛を
ヒトフタ:マルマル
何もないから寒いのだ
泣いて逃げている
全力で走っている
過去と未来から
前にも後にも
何も見えねえんだよ
何もないんだ、全部落としたみたいに
凄いな。こういう視覚的な詩が好き。「ヒ」があるのも良い。