中学一年のころ、親に貰ったラジカセで、今思えば音質も酷いものだったけれど、毎晩のようにスクール・オブ・ロックを聴いていた。この掲示板にだって色々書き込んでた時もあった。あんなアーティスト、こんなアーティスト、色んな音楽に出会えた。時が経つにつれ、ラジオも聴かなくなり、でも、聴いていた音楽のことだけは胸のどこかに残って、ずっと鳴り響いていた。
あれから6年、大学生になった。内気な性格のくせに軽音サークルに入って、6年前からのずっと憧れだったドラムを始めた。全然上手くならなくて、挫折もした。でも、やっぱり楽しいんだよね。
6年前の自分、この書き込みを見ていたら、安心してほしい。お前はなんとか、うまくやって、お前が今聴いてるその音楽を、何十人もの観客の前で演奏する側になってる。夢なんかじゃない。いらないマンガを束ねて作ったヘンテコなドラムパッドも、スティックがないからって代用した赤ペンも、その一つ一つが、6年後の俺を作ってる。だから、音楽を楽しむ気持ちを、何事にも挑戦してみる気持ちを、そしてロックンロールを、忘れないでいてほしい。それが俺からの願いだ。