結月視点
玲に部活何に入るのか聞いたら、軽音部と即答された。え、マジかよ。部活一緒やんけ!
玲が言った。
「足りない楽器とかあるんじゃないですか?」
「そりゃ、足りない楽器ぐらいあるよ。」
「その楽器ってなんですか?」
「…ドラム。」
「ドラムは叩けますけど、一応私の腕前を見てもらえますか?」
僕は無言で頷いた。
——部室にて——
時雨ちゃんと美月を呼んで、玲の腕前を見てもらった。
「玲さん、ドラム上手じゃないですか!」玲の腕前を見て興奮した美月が言う。
「一緒にバンド出来るじゃん!」
続けて時雨ちゃんが言う。
「いいと思うぜ、僕は。玲は、入りたいの?」
「入りたいです!入らせてください!お願いします!」僕は時雨ちゃんと美月の方を見る。
目をキラキラさせてこっちを見ている。
「いいよ。」
こうして、僕らの軽音部は始まった。
【続く】