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LOST MEMORIES ⅢCⅥⅩⅥ

そもそも王家における儀式とは、かなり細かく取り決められているのだ。特に成人の儀は、大々的に行われる大きな行事。様々な地域から貴族たちが集まる上、ここぞとばかりに大商人や大富豪たちが顔を売ってくる。それは、王家の者として公に認められたということ。
通過儀礼をするには遅すぎると言いたい英人の言い分はもっともなことである。
英人はほうと息をつく。
「とりあえず、ここまでが導入。ここからは瑛瑠の話も関わるから、バトンタッチだな。」
瑛瑠はちょっと苦笑して、目の前の望と視線を絡めた。瑛瑠と英人は事前に話していたから良いものの、いささか飛ばしすぎなのではと思う。そんな問いを交わすが、望が目配せした先の歌名は、いたく真面目に聞いていた。これは途中で話の腰を折ってはいけないと、直感する。加えて、英人も歌名も、集中すると回りが見えなくなるタイプであるようだ。
再度望を見ると小さく肩を竦めるので、瑛瑠は困ったように微笑み、促されるまま続ける。
「私は、イニシエーションでなければ何のために送られたのか、についての考察をお話しします。」

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  • PS》
    大々的な大きな行事ってこれ、表現重なってますね。腹痛が痛いとか、右に右折するって言っているようなものですね。すごく恥ずかしい。
    言いたい言い分も日本語おかしいですし、今回は見直しが足りなかったかしら…反省。
    最近はタイプの違う誤字脱字をやらかしまくっていて自己嫌悪ですね。
    どうかスルーしてあげてください。

  • ただいまです!
    覚えて下さってて嬉しいです〜
    あたたかい心をもった皆さんがいる
    あたたかいこの場所がだいすきです。
    また少しずつ書き込みしていくと思うので
    暇なときにでも見てくれたら嬉しいです。。。