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紅い金魚

なんにもない静寂の昼下がり

ぱちゃん

小さな水飛沫僕に浴びせて

綺麗な紅い尾翻した君の振り向き様

同じ紅の唇歪めて何か言おうとしたのかい

こんなに静かなのになにも届かないよ

僕の耳には遠くの人の嗤い声だけさ

僕を嗤ってる

君を嗤ってる

水面に残った泡沫に

反射したひとつの光

音もなく弾けて消えた

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