遅れに遅れ… とにかく本編スタート!(急げ~)
「…先輩」
「?、何?」
相変わらずののんきな返事。やっぱりこの人と一緒に行くのは断るべきだったな…多分無理だけど。
「どこらへんで別れる?」
先輩が尋ねてきた。
「あ~、もうここらでいいです」
「え~なんでぇ?」
先輩はなんだかつまらなそうな顔をした。こっちは先輩と一緒にいるのはちょっと…
「そりゃ、他のみんなに見られたらすごく気まずいからですよ! こっちのことも考えてくださいよ…」
「あ~、ゴメン。んじゃ、ここで」
そう言って先輩は他のところへ行ってしまった。おかげでこっちは安心。
「ちょっと遅い…か?」
集合時間にちょっと遅れそうだな、とスマホを見ながら俺は思った。
いや、俺より時間がかかりそうなやつはいるか…
その人物を思い浮かべて、俺は笑った。
そいつをみんなで待っている風景は、すぐ目に浮かぶ。
(とりあえず、行くか)
スマホから顔をあげてから、俺は集合場所のクリスマスツリーへと向かった。
次回! ホントのホントの最終回!