虚ろな流し目に遠く映した
細雪に落つる唐紅の残像
玉響にぽつりと消えゆるか
小風にひらりひらりと舞わせるか
会いたいなんて言わないわ
陽炎に浮かべた後ろ姿
滲み霞んだ星月夜
紅色に落とした最後の口づけ
説明不足だったので解説します!
テーマは「哀」です。
「玉響にぽつりと消えゆる」…椿の話が首もとからぽとりと落ちる様
「小風にひらりひらりと舞わせる」…山茶花の花弁がほどけて風に舞う様
を表現しました。ここからいろいろ想像して頂ければ幸いです。