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徒花

待宵草の花明かり
織姫と彦星の星合に零れ落ちた

きっとふたりはいつまでも
逢瀬の宵には口づけを交わすのでしょう

待てど待てど
あなたの代わりに見た月夜

こんなにも想わなければ
泪さえ流さずに散りぬるを

  • ショートポエム選手権
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  • 解説しまーす!
    テーマは「怒」にしようと思ったんですけど、「哀」
    になっちゃいました……笑笑
    一応、
    『やすらわで 寝なましものを さ夜更けて かたぶくまでの 月を見しかな』
    っていう百人一首の歌をもとに作りました。
    意味としては、「貴方が来ないと分かっていたらすぐに寝ていたのに、待っていたら夜空に傾く月を見る時間になってしまった。」っていう、恋人を待つ女性目線の歌です。

    そこに月夜を見上げて、「織姫と彦星は1年に1回でも会えるし愛し合っているのに……」みたいな感情を付けてみました。
    ちなみに「星合」というのは織姫と彦星の逢瀬のことを言うらしいです。
    恋人を待つ夜の「待宵草」、咲いてもすぐに散ってしまう無駄な「徒花」。
    こんな感じです。