どれほどに美しく息づく花でさえ
小風に揺られて儚く散りゆくのならば
なにもかも色は移り褪せ落つるのでしょう
惨憺たる悪夢も永久に願った夢も
いつしか変わらぬ残骸を転がして
虚しく空蝉に紛うことでしょう
久遠に無常を重ね果て
何処にさえも宿らぬものを
何時にまで夢見るか
この現世に花開き
今日も重ねる八重桜
浅き夢には惑わさじ
明日に重ねる九重の花
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色は匂えど散りぬるを
我が世誰ぞ常ならん
有為の奥山今日越えて
浅き夢見じ酔いもせず
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悪夢……ゆめ
永久……とわ
何処……いずこ
何時……なんどき
現世……うつしよ
って読んで欲しいです。