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LOST MEMORIES ⅢCⅧⅩ

「あー似てる!」
美味しそうに食べる歌名を微笑ましく眺めつつ、やっと合点のいった瑛瑠。
横にいる英人と前に座る望はスイーツピザを食べながら話を進める。似合わないはずなのに似合ってしまっているのは顔のせいなのかと思わず感心してしまう。
そして、案外世の中は狭いものなのかもしれない、そんなオチ、そうは問屋が卸さない。
「鏑木先生って、謎ですよね。」
プッタネスカ片手にふと思う。
すると頷いてくれたのは望で。
「そうなんだよねら、個人的なことが全くわからない。情報も入ってこなくて。
そもそもこのクラスに4人も集められた時点で、上に立つ人が何もないっていうのは考えにくいんだけど。」
「その上、その娘が経営している喫茶店を付き人が知っていたこと。」
チョコソースのかけられたマシュマロピザが絶妙に合う英人までそう言うものだから、真面目な話も入ってこない。
「とりあえずそれ、片付けてください。」

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