ほんの15分を暖かく過ごすために擦られたmatchはすぐに吹き消されて、 部屋にちいさく煙った火薬のにおいで朝はしらしらと明けていく。 さむいね、と云うためにぼくら生きているのかな。白いけむを吐きながら、くたびれたニット帽に囲まれて、ひとり。