てのひらの体温でぎゅっと握りしめて くしゃくしゃに溶かしてしまった花弁 純白の花は醜く落つる 水面に浮かべた灯りはゆらりゆらり 嗚呼人のいのちみたいだなんて ひとつも消えずに流れてゆく あの灯籠はどこへいくんだろうね 僕らの知らない世界の果てまで もしも行き着いたならば応えてはくれないかな 垂れた蝋に刹那傾いて なにも無かったふうにまた廻ってゆくの この世界は