私の祖母は病気で、10年前、私が小学2年の時に亡くなった。脳の病気で治らない病気だった。最初の症状は目がだんだん見えなくなること。8年前、祖母はその状態で、幼い私のためにピンクの人形のついたキーホルダーを買ってくれた。そのキーホルダーは実はタコのキーホルダー。そのタコは頭に「合格」のハチマキをつけている。ふつうの小学生になる私には必要のないものだった。祖母はもう目がほぼ見えていなくこれが合格祈願グッズだということはわかっていなかった。
なぜか私は小学生の時から今までそれを大切に机に飾っていた。
遂に、そのタコが役目を果たす時が来た。御守りとして会場に連れていく。おばあちゃん、成長した私を見守ってください。