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LOST MEMORIES ⅢCⅨⅩⅦ

こんな冷えた目のチャールズは見たことがなかったし、ましてフォークを突きつけるなんて。
瑛瑠は困惑するやら動揺するやらでふたりの間に入っていけず、英人と不安げに顔を合わせるしかなかったのだけれど、
「店内でこれ以上騒ぎを大きくなさるようであればお取引願いますが、いかがなさいますかお客様?」
「花さん!」
瑛瑠はこのとき本当に女神が舞い降りたかと思ったほどだ。
チャールズの持つフォークを取り上げて言う。
「マナー違反です。まず、フォークは人を差すための道具ではありません。次に、高圧的な態度は対話においてよろしくないです。さらに、ふたりで事足りる話であれば、それはふたりのときにすること。
10も年下の子達に気を遣わせる大人がどこにありますか。」
瑛瑠と英人の前にそれぞれケーキを置き、花は差し入れだから気にしないでねとウインクを残してカウンターへ戻っていった。
決まり悪そうにため息をつく大人2名。
「あの頃と何も変わりませんね。」
「花のことは怒らせちゃだめ……。」

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