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夜中のクリームチーズ

時計の針が12時をまわる前に、クリームチーズをひと欠片、口に放った。不安でたまらなくて、自分が何なのか分からなくて、眠れなくて、クリームチーズに手を伸ばした。どうしてか分からないけれど、そうすることでいつものわたしを取り戻せると思った。味が分からなかった。ただ喉を締めつけるほどに濃厚な舌触りだけを感じた。それほどにわたしは緊張しているみたい。誰かの応援は嬉しいけれど、それ以上に不安でいっぱいになってる。誰も助けてくれないことは分かってる。でも、誰か、助けて。

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