「つまらないわ!」
口を尖らせてそう言った彼女
『? なにがよ』
「つまらないものはつまらないのよ」
私は、その口をつまむべきなのか?と思うほど
まだ口を尖らせている
「あと1ヶ月もしないうちに、先輩は卒業してしまうのよ?それってつまり、あたしのこれからの人生に先輩はいないってことになるのよ…!?あぁもうどうすればいいの?あたし生きていける気がしないの!ねぇ、聞いてるの?」
しばらくして尖らせた口を開いた彼女に
そんな大袈裟な
そう思ったけれど口にはしなかった
それよりも彼女が告げた衝撃的な事実に
焦りを感じた
ごめんね 君のことは大好きだけど
先輩のことだけは譲れないから