将来の夢はなんだっただろう
今となっては黒く塗り潰されてしまった
将来の夢の作文
君は昔から不思議な子だったね
テスト期間中も
僕らとにらめっこしながら
頭は全く別のこと考えて
「勉強する意味が分からないよ」
なんて言っちゃって
僕らから手を離した瞬間
やっと君は進むべき道を見つけたんだと
僕はずっと応援してるよと
いつだってそうだっただろう?
確かにもう僕は必要ないし
君が勉強をする意味が分からないよと
泣きながらにらめっこして
笑ってくれた時
本当に悲しくてしょうがなくて
君の涙が僕の心に降ってきて
辛くてしょうがなかったんだよ?
でもこれでやっと
君の笑顔が見られる
そう思ってたんだけどな............
今ではもう
君の姿さえ見えない暗闇の中。
僕の名前は消しゴム。
久しぶりだね。
また勉強かい?
君はダメだね。
しょうがないな。
もう二度と.........
僕から手を離さないでね?