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LOST MEMORIES 405

瑛瑠は、ばっと右耳を押さえる。
「な、何するんですか!
わざわざ耳元で言わなくても良いでしょう!」
顔を真っ赤にしている瑛瑠を見て、さも面白そうに笑う英人。
「想像通りの反応をどうも。」
まだおかしそうに笑っているのを見て、瑛瑠はつんと顔を背ける。押さえた右耳は、まだ英人の言葉が残っていて、じんわりと胸が熱くなる。
隣の英人は立ち上がって軽く伸び、こちらを向いた。
「不安は?」
瑛瑠は見上げて悪戯っぽく微笑む。
「望さんとデートしてきちゃいます。」
そんな様子を見て英人は苦笑し、中指で瑛瑠の額を弾いた。
「!?」
驚きすぎて抗議の言葉すら出てこない瑛瑠に一言。
「なんか腹立った。」

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