私の前に、やたらと元気な妖精さんが現れた。どこかあどけなくて、笑顔の似合う、私とは正反対の妖精さん。
私には友だちがいない。上司も同僚も嫌い。家族ともしばらく会ってない。毎日嫌い。嫌い嫌い嫌い。でも、そんな自分が一番嫌い。
何が元気よ,はじめはそう思った。元気とかバカみたい。誰も認めてくれない。楽しくない。ただ、妖精さんは、私の想いをすべて受け止めてくれた。
それから私はたまに笑うようになった。正反対の私たちだけど、ひとつだけ、好きな食べ物が一緒だった。それが、プリン。一緒にプリンを食べているときが、一番笑ったかもしれない。
外に出るようになった。
上司から褒められるようになった。
同僚と趣味が同じだった。
家族はあったかかった。
妖精さんに元気をもらった。
カーテンを開けたある朝、いつも元気な妖精さんが泣きそうになってた。一瞬ためらって、もう会えない,そう言われた。
私は君を元気にするために来たの。もう君は、ひとりでも自分を奮い立たせることができる。そう言って、微笑んだ。
訳がわからなかった。違う、まだ私はあなたがいないと生きていけない。
すると妖精さんは悪戯っぽく笑った。
私は、君がこれまでに捨ててきた元気なの。私は君、君は私。君にはちゃんと元気がある。一度は捨てた元気を、私を、もう一度拾ってくれて、本当にありがとう。
――姿が見えなくなった。
元気になったはずなのに涙は止まらなかった。けれど、私は仕事へ行く準備を始めた。
テーブルにメモと一緒にプリンが置いてあったから。
私、これ読んでミセス先生の灯火に似てるなって思ったんですけど…
なんかいい感じですね。
素敵な妖精さんですね(⌒∇⌒)
プリンのチョイスが最高!
あの始まりと終わりからこんな物語になるとは...。流石、お見事です。敬服です。脱帽です。
りんちゃん》
気付かれた!笑
素晴らしいですミセス大好きですね同士です。
私、灯火めちゃくちゃ好きで…。
じゃなくて、「もう会えない」から始まって「テーブルにメモと一緒にプリンが置いてあったから」で終わる物語を描けっていう指令が来まして。勝手にそれをやろうと描いた次第でございます(笑)どうしてもハッピーエンドにならなくて発想の転換…。
灯火気付かれたのにはやられましたが、気付かれたのもまた一興、気付いてくれてありがとう笑
めめんとさん》
嬉しいです、頑張りました(笑)
こーゆうバットエンド?もまたいいですなぁ…。
そんな司令出したの一体誰なんだろう笑
みーちゃん》
バッドかハッピーかは読む人によって変わるよなあ…苦しい世界は描きたくないなって思って描きました。
最近はネタ感満載だったので珍しい試みではあったかも…?笑
この指令は青い鳥にて。笑
あの指令なかなか良い組み合わせで出してくるよな。俺もやったけど難しかったあ
そっかぁ。
元気の塊…!
置き土産も、涙目がにっこりと笑うように忘れられない瞬間(たぶん、「元気」と過ごしたのも瞬間にすぎなかったのね)、これだけでまた生きていけそうだね
めめんとさん》
ほんと、お題の出来の良さにかなり驚いてしまった。いかにみんなの思い付く範囲内から脱却できるかってのがまた醍醐味だなと。
シェアさん》
どこかに置き忘れてきた元気がいつか戻ってきて、本当に落ち込んだときの自分に還元されてもいいんじゃないかなって。
自分を一番に認めてあげられる自分でいられたら、ね。
プリンで思い出したんだけど( -᷄ ˍ-᷅)
私の好きな人(Sとしよう)は隣の席なのよ…
今日の給食にプリンが出て、小さい時から私の好きな食べ物はプリンなんだけど、それをSは知ってて
「プリンあげるわー。キセのプリン食べてる顔が一番幸せそうやし。」って言ってて!!!!!
なんて答えていいか分からずに
「私を太らせたいんか!!!!有難くいただく!」
とか言ってしまったww
少し嬉しかったのは秘密((((
キセ》なんなんだそれは。かわいい。
みーちゃん》
ごちそうさまっ…!!!!なんかもう、尊死っ!!って感じだ(笑)
なんなの可愛い。ふたりとも可愛い。さらっとそう言うこと言うんだもんなあ。
若いっていいなあ青春っていいなあ!笑
めめんとにいさん>>あらやだ照れる。
てか「めめんとさん」じゃなくて
「めめんとにいさん」でいいですか…w
なんか語呂いいし自分にお兄ちゃんが居ないんで呼びたいだけなんですけどね( ˊᵕˋ ;)