僕は夢を語れない。
君らに夢を見せられない。
なにかを知ったかのように
未来を語るこの言葉を
投げ捨ててしまいたかった。
いつからだろうか。
それっぽい言葉を並べて
聖人気取りをし始めたのは。
いつだって言葉と裏腹な人生を進む。
生きててよかった、
10年前の僕に胸を張って
そんなこと言えない。
生きててよかった、
これからの未来を背負う人たちに
そんなことも言えない。
曲がり角1つ。
分岐点1つ。
素敵な人生かなんて
他人にしかわからない。
…なんて