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LOST MEMORIES 410

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目の前で小指を立てられた。
「な、に……?」
思わず聞き返すと、目の前の女性は儚げに微笑む。
「指切りよ。」
「ゆび、きり?」
「そう、指切り。」
少女の手をそっと掴み、優しく小指を絡ませる。
「約束ってこと。」
絡められた小指をまっすぐ見つめる少女は、約束という言葉を反芻する。
「どうか、生きて。この子を、独りにしないで。」
あまりにも震えた声で言われるから、少女はこくりと頷き、小指にきゅっと力を加えた。

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