お婆さんがモモを解体した結果、中から種ではなく赤子が現れました。大きいモモの種子が取れたら、きっと大儲けだ、などと考えていたお爺さんは、少しがっかりしましたが、子供が居なかった二人にとっては割と良い結果になりました。
それから数年、桃太郎と名付けられた件の赤子は立派に育ち、元気な少年になりました。
桃太郎は、何故か動物と何となく意思疎通ができました。しかし、それが原因で、人間の友達は少なかったようです。
それから少し経ち、あの例の鬼の話が彼らの村にも来ました。
そこから先は大体皆さんご存知の通り。
鬼ヶ島に鬼退治に行き、財宝取り返して、一部を謝礼として貰い、お爺さんとお婆さんとのんびり暮らしてめでたしめでたし。