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聞こえてる

観覧車が回りきった世界なら
夕焼けも美しく見えるかと
ありもしない期待を抱いて
冷たい眠りに今日も落ちた

脳裏に焼きついたオレンジを
リフレインしては怖くなった
馬鹿みたいだよね、わかってる
わかってるよ

掴んだ星は見間違いで
涙は誰にも届かない
もうすべてが怖かった僕を
聞こえてると言った君が
君が夜に連れ去った

僕たちだけが知ってたメロディ
荒廃した砂漠に落とした歌
どうかこのまま秘密にして
割れそうな日々の箱舟が
吐息で沈んでしまわぬよう

藍色に満ちた酸素を吸って
僕のわがままを聞いてくれるかい
夜が明ける前にどうか
愛してるとキスをして
それだけで僕はそれだけで
眩しい朝を生きられる

もうすぐ、もうすぐ

遠い白を瞳に映した
君と終わってもいいかと思った
手を放せば呆気なく
夢は夜に溶かしたまま
曖昧になって消えてった

もう星は輝かない
君の声が響かない
ああ君は笑ってたかな
六等星に埋没して
思い出すことはないけれど
紡いだ言葉がたしかにある
間違いでも嘘でもよかったよ
愛してくれてありがとう

  • だいぶ前に趣味で書いたもの
  • 作詞もどき
  • 長くてすみません_(:3 」∠)_
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