2

LOST MEMORIES 415

妖狐には大きく分けて二種類ある。それが、善狐と野狐。善狐は読んで字のごとく善い性質を持ち、野狐は悪い性質を持つ。これだけでも抽象度高めだが、性質は逆転することもあるようで、名ばかりなのも否めない。
さらには、年齢別のランクもある。
一番若く下位の種は阿紫霊狐。名前はこんなんだけれど、普通の狐のことである。
次の位が地狐。これが一般的な妖狐であり、野狐はここまでしかいけない。
善狐のみこの上へ立つことができるが、その次の位を仙狐または気狐という。
そのさらに上が天狐といい、神通力を使えるようになる。
そして最高位が空狐であり、狐としての肉体を持たず、御先稲荷を引退し隠居する。
──そして、姿は人間となる。

レスを書き込む

この書き込みにレスをつけるにはログインが必要です。