イソップ童話にこんなものがある。
山羊の番人が岩穴から山羊を出して草を食べさせていた。すると野生の山羊がどこからかやって来て一緒に草を食べ始めた。日が暮れて番人は野生の山羊も一緒に岩穴へつれていった。
翌日、嵐になったので番人は山羊たちを外へ出せなかった。そこで番人は元々飼っていた山羊には飢え死にしないギリギリの干し草を与え、野生の山羊にはこれからも居てもらえるよう、たっぷりの干し草を与えた 。
次の日、番人が岩穴から山羊を外へ出すと、野生の山羊は一斉に逃げ出した。番人は
「おーい、あんなに大切にしてやったのにお前ら
は恩知らずだ」
と言った。すると野生の山羊は言った。
「会ったばかりの俺たちを元から居た自分の山羊より大事にするような奴は今度新しい山羊が入ってきたとき俺たちをないがしろにするに決まっている」
この話を聞いてから俺はたとえ自分にいい顔をしていても、他の奴に悪口を言ったり、ひどい扱いをしている奴は陰で俺にも同じようなことしてるんだろうな。と思うようになったし、信用されるためにこんなことはしないようにしている。