お腹減った
きっとこの空腹感は
あの日の二番線ホームに似ている
何気ない空虚
お腹空いた
きっとこの空腹感は
何かを埋めたいという
何かを望む力
腹減った
帰りにクリームパンでも買おうか
いや、でも節約中だからやめとく
そうやってあの日も間違えたんだ
家に帰れば
温かい夕飯が待っている
それまではこうして
腹を鳴らして
環状線は揺れる
僕を乗せて揺れる
僕の気持ちと共に
僕の心情と共に