あなたは私立の男子校に通う一六歳。ある日父親から、実は双子の兄がいるときかされる。会いたいかと言われ、もちろんだとこたえる。 しばらく経って、運命の再会。あなたとよく似たお兄さんが驚いた顔で言う。 「妹だと、きいていたんだけど」 男と女という二分論でものごとを考えている時点でたいした情報処理能力の持ち主ではないと考えたあなたはお兄さんに見切りをつけ、去る。何だこの話。