「そういえば、チャールズさん。」
「はいなんですか、お嬢さま。」
綺麗にすべて食した瑛瑠は、コーヒーの入ったカップを手にしながらチャールズを呼ぶ。ちなみに、コーヒーはチャールズが新たにいれてくれたものだ。
返事をしたチャールズは、皿を片付ける。
瑛瑠は構わずに続けた。
「ジュリアさんて、ひとつ年下なんだよね。」
質問ではなく確認だ。
「ええ、そうですよ。」
もちろんチャールズからは肯定しか返ってこない。
そうてい通りと瑛瑠は続ける。
「ジュリアさんは、中等部に派遣されたの?」
すると手を止めて、チャールズは顔をこちらへ向ける。
「いえ……年齢を偽って、同じ学年としてこちらへ参りましたよ。」