裸足の足もとが光っている あっちへあっちへと導くように 濡れたワンピースのわたしは 誰かが後を追ってこられるようにと願って水滴を落としながら走り出した 空気は肌を刺すように 酸素は思考を奪うように 足もとの光しか頼り無いわたしは 止められない両足で一心不乱に走り続けた あの人が後を追ってきてくれるはずがないと思いながら 濡らした髪の毛のわたしは 後を追いかけてくれますようにと願って水滴を落としている