近所の古い電気屋の となりの珈琲屋が 好きだって言って立ち寄った 「飲んでみなよ」 ふたり笑っていた 飲みたかった飲めなかった 苦い珈琲屋のコーヒーの味は 消えて欲しくなかった 消えていってしまった いつしか思い出だけになった それからあの珈琲屋 立ち寄るには何の意味もなく それでも目に入る距離の 忘れられない珈琲屋 これはなにかの罰でしょうか