あなたのことが好きなんだ。
持久走を嫌がっているあなたも、
最近花粉症のせいでマスクをしているあなたも。
部活で副部長やってるみたいだし、
この間の演奏会でソロやってて、めっちゃカッコ良かった。
廊下ですれ違う時、手を出して指を絡めてくるの、嬉しいけど心臓に悪すぎる。
あなたは人気者だから、いつの間にか彼氏とか作ってそうだな。
あなたの一番側にいられないけど、あなたの近くであなたの姿を見られるこの日常が、幸せなんだ。
でも、
この気持ちを閉じ込めて、この言葉を閉じ込めて、
どれくらいたったんだろうか。
もう、苦しくて。
我慢できなくなりそうなんだ。
この気持ちを告げてしまえば楽になるだろう。
だけど、この想いは伝えてはいけないんだ。
もういっそこの恋が夢であってほしい、なんて。