今日は暖かいですからみなさんにひとつ、春の素敵なお話をしてあげましょう。
春は旅人が多くなります。
旅人というのは、ひとつの町に留まらず、あちこちの町を旅する人たちのことです。
わかりますね?
では、なぜ春は旅人が多いのでしょう。
春は、たくさんの草や木や花が元気になる季節です。
すべてのものが一斉に香りはじめ、その香りはむせかえるくらいにこいものです。
けれどそれらはけっして不快になる香りではありません。
すべての香りが混ざりあってもなお、それらは人々を魅了する香りなのです。
これに加えてお天気もいいときています。
みなさん、考えてみてください。
外はいい香りがして、ぽかぽかお日様が照っています。
もう、家になんてこもっていられませんね?
みんな、そうなんです。
みんな外に出たくなる。
旅をしたくなる。
だから、春は旅人が多いのです。
春に誘き出されるのですね。
さあ、みなさんももうじっとしていられなくなったのではないですか?
と、言うわけで、今日の授業は教室から出て、近くの原っぱですることにします!