時雨視点
家に帰って自分の部屋に入ると、窓が開いていた。「うっかりしてたな」なんてつぶやきながら、窓に近づく。夜風が心地よい。窓を開けたままベッドに座って本を読んでいた。窓の方に気配を感じた。窓の方には何もなかった。
「何?」とつぶやいてもなんの物音もしなかった。不気味に思い、その夜は早めに寝た。
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「大丈夫か?ちゃんと術かかってるか?」
「大丈夫だよー。風花の術強いから。それに、あの子は、人間らしくないから。」
「そうだといいんですけどね。」
【続く】