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アンパイ

気付けば大人になっていた。
でも、変わらないものもあって、私はそれを抱えながらまた歩いていくんだと、そう思っていた。
そう信じていたんだけれど。

現実は甘くないようで、変わらないものも、捨てなければいけないようで。
そうしないと、大人になれないようで。
誰かの言う通りになんてするもんかって、思っていたのに。

結局私は敷かれたレールの上を歩く。
その方が安心だから。
その方が幸せだから。

それが正しいとも、間違いとも言えない。
だって自分の人生だから。

それで良いなら、きっと良いんだよなあ。

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