きりきりと頬っぺたに伝わる寒さが ざわざわと胸の芯も冷やしていって ことごとく崩れる独りぼっち はらはらと落ちた雪の結晶も ちらちらと映る瞳の中で溶けていく どくどくと脈打つ心臓が ずきずきと指先まで巡らせている おずおずと紡いだ言葉だけでは ばたばたと騒がしい人混みの中で ゆらゆらと消えていく