「怪物って何して過ごすんですか?」
ふと、浮かんだ疑問。投げかけてみると、
「一応、仕事はあるよ〜。」
雨月さんが答えてくれた。
続けて、
「どんな仕事かっていうと、怪物になるべき人間を探したり、その人間をこっちの世界に連れて来たり、するんだけどあんまり、そこまでの大罪を犯す人間居ないから、仕事はあんまりないよ〜」
と教えてくれた。
すると、風花さんがやってきた。
「仕事しろって、上が言ってる。」
もともと、風花さんの声は低いが、面倒くさいからか、いつにも増して、声が低かった。
「私達にいうってことは、次のターゲットよっぽど強いんだろうね〜」
のほほんと雨月さんが言った。
「それって私も、行くんですか?」
風花さんは、黙って頷いた。
「それが何故か、警察の精鋭班の女の子達らしい。」風花さんがそう言うと、雨月さんが目を輝かせて、「怪物にしないで、女の子達喰べちゃおうよ!」と言ったが、風花さんに「だーめ!」と言われたため、部屋の隅でふてくされていた。
ここって、本当に、魔界だよね?
そんな私の疑問は私の中にとどまった。
【続く】
ん…? あ、れ…? ちょっとぼくは勘付いてしまったような気がするけれど…気のせいでしょうね、だからこのレス気にしないでください。