3人はそれぞれ瑛瑠を見る。
そして、誰かが口を開く前に、瑛瑠が話す。
「付き人の話を聞いていると、たくさんの同級生さんが出てきます。
だから、あくまで私の考察ですが、私たちの他にも、人間界へ送り込まれてきている共有者の方はいると思うんです。
これが何らかのプロジェクトだった場合、4人で片付けられるとも思えませんしね。」
「だからといって、あの少女を共有者だなんて言わないよな?」
半信半疑というように英人が聞くものだから、思わず苦笑する。
「さすがに。でも、何かしら関係あるとは思っていますけどね。」
望は微笑む。
「それなら、遠くない未来にきっと会えるね。」
そうですねと微笑み返した瑛瑠は、不意に思い出したようにまばたきをして、望を見つめる。
「そうだ、望さん。次の休日、私と一緒に出掛けていただけませんか?」
望が、これでもかというほど目を丸くした。