町から少しはずれたカフェ。カフェというと『Dandelion』一択だった瑛瑠は、新鮮な気持ちだった。
落ち着いたBGMに望の声が乗って届く。
「まだ気まずくなるかも、なんて思ってる?」
アイスティーの氷がとける。
からんというあたたかい音を端で聴きながら、瑛瑠はゆるく首を振った。
「もう、平気です。私たちの間には、信頼関係がありますから。」
微笑む瑛瑠に、望も返す。
「じゃあこれからは、男として見てもらえるように頑張るよ。」
「そういうところですよ、望さん。」
レモンの香りが漂う。
瑛瑠は、レモンティーを手にした。白い湯気が淡く消える。
ふっと訪れた静寂。
「望さんは、素敵な方ですね。」
レモンティーを置いた瑛瑠は、不意にそんなことが口をついて出た。
不意に思ったんだけど、ピーターパンちゃんは
カフェの名前をなんで「dandelion」にしたの??
すごく綺麗な名前で私はそのカフェの名前好きだな
みーちゃん》
あああああああほんと好き……なんで不意にそういうこと思えるの???なんなの???ほんと好きなんだけど(((
そのうちわかるから色々予想たてていて…笑