思い返せば私の人生、黒歴史ばかりであります。
しかし黒い歴史も残さずして、一体何になれようものでしょう。
では反対に、白い歴史とはなんでしょう。
後で振り返っても、何の恥じらいもなく誰にでも誇れるような、
そんな立派な過去でしょうか。
綺麗な思い出ばかり集めて、青春映画でも撮るつもりでしょうか。
偽物で埋め尽くされた世界は、何処まで行ってもフィクションです。
"白い"自分であろうとするその姿が、何よりの黒歴史ではありませんか。
私の歴史は、黒で良い。
真っ黒に塗り潰されたこの道は、きっと何処かへ繋がっているから。
汚れることを恐れては、前には進めません。