今は放置された旧ソ連軍の軍事基地跡地、得体の知れない物体と戯れる
彼の楽しみを引き裂くドアの音
「クッソ、またここに来るとは」
しっかりとした格好とは裏腹にがさつな言葉が飛び出る女が入ってきた
「...」
彼の表情は凍ったように無表情で、まるで無機物だ
「用件はなんだ、スクリーチ」
「アンリーシュ様の命令だよ。お前がこれを修理しろとさ」
黒いものが握られてる。砲塔の核のようだ
「音波砲か...スクリーチ、派手にやったな...高く付くぞ」
「私じゃねぇよ!ノックアウトの野郎がしくじったんだ。まったく、何で私が飛び回ることになるのかねぇ」
よほど不満だったらしい。が、彼は無視して続ける
「まぁいい、そこに試作機のヒートブレードがある。持ってくといい」
「おいおい、また爆発しねぇよな」
とは言いつつ手に取り素振りをする
「それはショックだな。今回も理論的に完璧だ」
「だといいがな」
試しにスクリーチは起動してみる。なるほど、今回は本当に大丈夫そうだ
「...4日はかかる。ウェーブに報告しておけ」
「ロジック、お前がやれよ」
「私は忙しい。報告ついでに溶液のタレットコアを持って来てくれ。場所はわかるだろスクリーチ」
「だからなんで私なんだ!」
「それが論理的だからだ」
折れたスクリーチスクリーチはぶつくさ言いながら部屋をあとにした
こういうカオス気味なのも僕好きですよ。