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春夜

「大人にならせてくれ」
春夜、大気が揺れた
僕は黙ったまま
闇のなか見つめていた

誰かが震える夜が続き
日々のはいった社会の壁がたってた
それはいかにも壊れそうで
長いことそこに聳えていた

変わらないなんて
生きづらいなんて
ぺたんこにつぶれた声で
つらくなったって
生きてかなくちゃって
言われずとも足は動いていく

なくなっちゃえばいいなぁ
そんなこと考えながら日々は続く
いつかいつかと心だけ乾いていく

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