「え、ちょっとすごすぎません? というか…ホントに?」
わたしは、自分がまだ知らない異能力者の”特性”を聞いて目を丸くした。でも当の本人達は何ともなさそうだ。
「別に、ボクらにとっちゃ普通のことだし… もちろん本当のことだよ? 例えばあの人とか、異能力者だし」
そう言ってネロは、商店街の入り口付近を歩く女の人を指差した。
「あーあとそこの人とか」
「それと、あっちにいる2人組とか」
耀平や師郎も、それぞれ駅前を行く人々を指さしていった。
「本当に分かるんだ…それに、異能力者って結構いるもんなんだ」
「ね? アタシが言った通りでしょ?」
セレンさんはわたしに向かって片目をつぶってみせた。
「あと、能力によって他の能力者を察知できる範囲が変わるんだ。俺の場合は半径80メートルぐらい」
そう師郎は異能力者たちの、他の能力者を察知する”特性”について補足した。
「…まぁ、この特性みたいなのがなかったら、おれ達は多分出会ってないだろうな…」
「だよねー」
「だな」
そんな彼らの呟きを聞きながら、やっぱり異能力者はすごい、とわたしは思った。
何かもう、なし崩し的に主人公のこと受け入れちゃってますね、異能力者s。
そぉですかね~(笑) まぁでも、そうも見えるかもしれないですね…
今日も連載します!