「そういや、何で2つの時代を列車、そしてその境界を乗換駅に例えたんだよ」
ふと思い出したように、右隣の彼が尋ねた。
「あー分かる」
「同じこと思ったわー、何で?」
みんなは理由が気になるのか口々に喋りだした。
まぁそうなるだろうな…と思いながら、俺は種明かしをした。
「言ってしまえば今回の時代の切り替えは、”人為的に予定された”切り替えだからだよ。普通、そこら辺の切り替えって突然起こるし…意外と気づかないってことが多いだろう? 事前にそうすることが決まってるから、電車の乗り換えのようだなーって、俺は思っただけ」
「あーそういうこと?」
「相変わらずお前は変わったこと言うよな」
「どーせこれからもそんな調子なんでしょうね」
「じゃなかったらつまんねぇ」
周りのみんなは納得したようだった。よく分からないけどなぜか安心した。
「あーあとさ、あとさ」
俺の言葉に反応して、みんなの視線がすっと集まった。何を言うんだろうコイツ、と彼らは思っているに違いない。
「さっき俺、”2つの時代は同じ瞬間に、同じ場所にはいられない”って言ったじゃん」
「そうだな」
「そうだけど?」
「…でもここでは仲良く並んでるな~って」
俺は笑いをこらえながら言い切った。
「は?」
「何言ってんのコイツ」
案の定俺の言ってることが理解できないのか彼らはぐちぐちと文句を言い始めた、が。
「…あ俺コイツが言いたいこと分かっちまったかもしれない」
「マジで?」
「あー私も」
「え、お前まで⁈」
5人中2人が俺の言いたいことに気付いたようだった。
「ねぇどういうこと⁇ 教えてよ~」
左隣に座る彼女が、ネタを分かってしまった2人に尋ねる。
「あのな、2つの時代の名前の一文字目に注目してみ」
俺の右隣に座る彼が笑いながら言う。
「…は? えーと、”へい”と”れい”… あ、」
左隣に座る彼女の目がくっと見開かれた。
「ああああ⁈」
「え、どういうこと? どういうこと?」
左斜め前に座る彼が、彼の正面に座る彼女に身を乗り出して尋ねる。
尋ねられた彼女は口元を手で覆いながら言った。
「…アンタらの名前ぇ!」
「…は?」
「ああそういうことか」
「えお前分かるのかよ⁈」
どうやら俺の正面に座る彼は分かったらしい。
「なぁどういうこと?」
これってもしかして、アレ、ですか?ww
レスありがとうございます。
ええ、ええ…やっぱり気付かれましたか(笑) きっと誰か1人くらいは気付くと思ってましたよ… さてさて、これは一体何を意味するのか、真の種明かしは今夜…(どうでもいいが自分の口調変だな~(笑))