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ハブ ア ウィル 3.セイレーン ⑱

「アンタ…そんなんだから友達いないんじゃない? 実際にいるかどうかボクは知らないけど」
グサッ、とネロの鋭い発言が心に刺さった。
「…人に執着するタイプか」
「うーわー、面倒なヤツじゃんコレ」
「…てか、ただの寂しがり?」
あとの3人も少々引き気味に言った。
わたしはネロが言ったことがどう考えても当たりすぎていて、何も言えることはなかったし、何か言おうとも思わなかった。
「あーでも執着さえしなければ仲良くしてやるのもアリだが」
不意に耀平が笑いながら言った。
「え、それいいの⁈」
ネロがマジかと言わんばかりに耀平の顔を覗き込む。
「まぁあんまりベタベタ付いてこないぐらいならOKってだけだよ。…見ろ、ショージキあれはかわいそうすぎねぇか?」
耀平は、自分たちの発言で盛大にダメージをくらって心が折れかけているわたしを指差した。
「あーこりゃ、なぁ…」
「うぅ…」
ネロと師郎は微妙な表情をした。
「ま、ヤバくなったら手を離しゃいいということで!」
耀平は明るくあとの3人に言った。
「コイツとつるんでも別にいいヤツ挙手!」

  • ハブ ア ウィル ―異能力者たち―
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