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さよならしっくすてぃーん

時計の針がぴったり重なる
午前零時
ひとつ階段を上がってしまったらしい
檸檬は弾けなかった
むしろぐちゃぐちゃぐちゃに潰れた
踏まれて投げられて自分で傷付けて
痛い、痛い、痛い
傷口に滴り落ちた果汁がしみる
こうなったら
ぜんぶぜんぶ飲み干してやる
一滴残らずわたしの中に
そのうちきっと甘くなる
綺麗に飾っておくのもいいけどさ
ぐちゃぐちゃになって
泣いても叫んでも、笑っても
十七歳にはなるんだよ
今しか味わえないんだよ
だったら全部飲み込めよ
さよならしっくすてぃーん
よろしくせぶんてぃーん


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