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読書の夜景

読書の愉しさを少しだけ思い出した
僕はゆっくりと読むのが性に合っているようで
急いで読むものじゃなかった、ということ
学生だからって速読の練習をするでも
まして面白くもない本を読むでもない
いわば、騙されていた
偉そうに読書法なるものを騙るやつらに
難しい文を早く読めればいいと
そうじゃなく
例えば
マシュマロを焦げないように慎重に火で炙る
焼きマシュマロのような読書が
僕には必要だった
焦れったい、もどかしいと思うそれが
僕が欲していたものだ

そんな本たちが並ぶ本棚は
どれだけ見ても飽きない
函館の夜景といい勝負だろうか?

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