チャールズが改まって何かを話そうとするときは、たいてい尋問かお説教である。と、瑛瑠は思っている。
今日のこの目はどちらか。答えは、尋問。
「お嬢さま、私に隠していることはありませんか?」
「……ありません。」
この空白は、あくまで記憶を探っただけである。やましいことなんてない。
「では、話していないことはありませんか?」
別に怒っているわけではないんですよ?と苦笑まじりに言う。チャールズの圧に瑛瑠が勝手に委縮しているだけなのだが、もはや条件反射なのだから仕方がない。まるで教育係のようだとさえ思う。
そして、チャールズの苦笑を見て思い出す。
「英人さんが違和感を感じた女の子には会いました。」
チャールズの笑顔が凍る。これはいけないやつだと悟るのには、少し時間が遅かった。
チャールズの笑顔が凍る…。
想像するだけで私は背筋が凍る…笑
みーちゃん》
イケメンの凍り付いた微笑って、ねえ……笑