汗がしみてピリピリ痛む 今にもパーカーの袖が 赤く滲んできそうで怖かった 包帯も巻かずポケットにつっこむ なかの百円玉を弄ぶ いじめっ子から守り抜いたぼくの勲章 頬の内側が鈍く痛くて ベッドのうえで蹲っていたい 痛い痛いと泣いていたい でもそれじゃあ生きてるとはいえないね 殴られた痛みさえ 愛しい明日の延命装置